「プロット完成から執筆開始まで」【Scrivener3で小説を創る行程 Part2】
こんばんは、しろもじです。
「Scrivener3で小説を創る行程」シリーズのPart1では「コルクボードでプロットの原型を創るまで」をやりました。
今回は、プロット完成から執筆開始までを見ていきましょう。
前回も言いましたが、このシリーズは「こうやって創れ」というものではありません。
あくまでも「現時点の私は、こうやって創ってます」というものですから、本記事を参考にして、皆さんが使いやすいようにされるのが一番良いと思います。
それではやっていきましょう!
プロットの完成?
本来であれば「完全にプロットを完成させてから」執筆に取り掛かるのが良いのだろうとは思います。
しかし、実際にやってみるとその段階で全てを埋めるのって、なかなか難しいわけです。
「埋めていく」という作業になってしまうと、話が分断され、自分でも面白くないと思ってしまうエピソードで埋めてしまうことになります。
なので、ある程度序盤だけ決めたら、後は適当にしておくくらいで良いと思います。
1話を書き始めた時のプロットが、上のような感じです。
まだ、話自体も荒削りで、展開も「どうかなぁ」と思うものや、具体的でないものばかりになっています。
ただ、先程も言ったように1話から5話くらいまでは、かなりしっかりできあがっています。
この段階で、もう書き始めていきます。
書いている内に、話の展開が具体的に見え始めるので、その都度プロットを触りながらやっていく感じですね。
ちなみに、画面構成はこうしています。
左から「バインダ」「本文」「登場人物」「インスペクタ」の順に並んでいます。
インスペクタとは「概要」や「脚注」を表示できるスペースのことで、上の画像のツールバーの一番右「i」のアイコンをクリックすると出てきます。
こんな感じに、コルクボードで書いた「概要」を表示させられるので、本文を書く時にどこまで書けば良いかが分かりやすいようになっています。
色々やってみて分かったのですが、リサーチフォルダ内の「登場人物」ファイルは、登場人物だけではなく、覚えておけない情報を全て書き込むファイルにした方が良いですね。
そうすれば、上の構成で「本文」「情報」「概要」の順に一覧できるので、あっちこっちいなくても分かりやすいですからね。
あと、そういうファイルを作った時には、表示が変わらないようにしたいじゃないですか。
Scrivener3の表示の切り替えって、アクティブなファイルを選択してから、左のバインダで選択すると、内容が変わるようになっているのですが、うっかり表示の切り替えを間違って「そっちじゃない!」ってことになることがあります。
その場合は、ファイルを固定にしておくと、変わらないので便利かもしれません。
やり方は、固定したいファイルのアイコンの上で右クリックして「定位置にロック」で、そのファイルが固定表示に切り替わります(バーが赤くなります)。
固定を解除したい場合は、同じ操作をすれば解除できます。
本文を書いていく
大体のプロットが完成したら、いよいよ本文を書いていきます。
この段階では「ある程度の精度で書きつつも、些細な点は気にしない」という程度の書き方です。
前回の記事でも書きましたが「あらすじ」は「誤字脱字も文法も気にせず、とにかく書いていく」方法ですが、本文はもう少し考えながら書くというわけですね。
まぁ、そうは言ってもこだわりすぎると先へ進めませんので、あくまでも「ある程度の精度」くらいですけどね。
例えば、考えていなかった名称や、突然出てきた人物名などは、一旦保留にするようにします。
仮として◯◯とか、**など、本文で使わない文字列にしておくと、後で検索機能を使って調べられますので、分かりやすいかもしれませんね。
私の場合は、一気に集中できる時間はせいぜい15分から20分程度なので(キーボードに向かって書き続ける時間)一旦止まった所で、調べたり考えたりして置き直すようにしています。
あまり間を空けすぎると、忘れちゃいますからね(笑)。
ちなみに、目標文字数の設定はしたりしなかったりです。
普通、1話はおおよそ3,500字あたりになるように創っているのですけど、まぁわざわざ設定しなくても、リアルタイム表示だけさせておけば十分かもしれません。
目標文字数の設定や、実際の文字数を表示させる方法は以下の記事で解説しています。
実際に本文を書いてみると、プロットよりも長くなったり短くなったりすることがあると思います。
何度かやってみた経験上、初めに書く時(いわゆる初稿)は、若干文字数を短めにしておく方が良いような気がします。
というのも、後で必ず付け足すことがあるからです。
無理に文字数を少なくする必要はないと思いますが「ちょっと短いかなぁ」という場合は、そのままにしておいて、先に進めば良いということですね。
今回はここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
次回は、本文の書き上げから修正(推敲)などをやりたいと思います。
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